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【ハングル普及に貢献した福沢諭吉】新興国投資に『VWO』を嗜好する理由 その1

投稿日:2019/2/16 更新日:

新興国に投資をするにあたり、バンガード社の新興国ETF『VWO』か三菱UFJの『eMAXIS slim新興国株式インデックス』を検討することが多いようです。

私自身は、バンガードの『VWO』に投資をしています。理由は、ポートフォリオの韓国の割合です。

今回の記事では、それぞれの金融商品を比較するとともに、朝鮮半島と福沢諭吉の関係を学んでいきましょう。

投資よりも福沢諭吉の韓国との関係を知りたい読者は、投資の箇所は飛ばして『歴史を忘れた民族に未来はない』から読まれても大丈夫です。

『VWO』と『eMAXIS slim新興国株式インデックス』

信託報酬と手数料

新興国に投資するにあたり、バンガード社の新興国ETF『VWO』と三菱UFJの『eMAXIS slim新興国株式インデックス』が人気です。

両者を比較してみましょう。

信託報酬は、VWOは0.14%、eMAXIS slimは0.20412%とVWOの方が優れています。

しかし、eMAXIS slimは、円で決済でき購入手数料もかかりません。

一方、VWOの場合は、円からドルへの両替費用がかかるとともに、購入時にも米国株と同様の手数料がかかります。

定期の積立を考えるなら、購入手数料がかからないeMAXIS slimが有利です。私自身も当初積立NISAでの投資を検討しました。しかし、結局は投資を見送りました。

理由は、ポートフォリオに含まれている韓国の割合です。

『VWO』の国別ポートフォリオ

それぞれの国別のポートフォリオを円グラフで確認してみましょう。

まず、バンガード社の『VWO』です。

VWOには、韓国は含まれていません。先進国と定義されているからです。

『eMAXIS slim新興国株式インデックス』の国別ポートフォリオ

次は、三菱UFJの『eMAXIS slim新興国株式インデックス』です。

eMAXIS slimの場合には、韓国がポートフォリオ第二位を占めています。

どちらにすべきでしょうか。そのためには韓国を知ることが必要です。

「歴史を忘れた民族に未来はない」

朴槿恵の発言に従い韓国の歴史を学びましょう

韓国の朴槿恵元大統領は、「歴史を忘れた民族に未来はない」と発言されています。そこで、韓国とつながりの深い日本人の歩みから韓国の歴史を学んでいきましょう。

最初は一万円札の肖像画にもなっている福沢諭吉です。

ハングル普及に貢献した福沢諭吉

福沢諭吉は明治時代最大の思想家であり、慶応義塾を創立した教育者です。しかし、『脱亜論』の著者であることから、西欧かぶれで東アジアの伝統文化を軽視する人物とも思われています。

しかし、事実は大きく異なります。福沢諭吉ほど韓国の近代化に貢献した人物はいないと言ってもいいのです。

現在、韓国で普及しているハングル文字。その普及にもっとも貢献した人物こそ福沢諭吉に他ならないのです。

ハングルは、李氏朝鮮が建国された初期に考案されました。しかし、李氏朝鮮の時代にはほとんど顧みられることは無かったのです。

李氏朝鮮

建国

まず、李氏朝鮮について簡単に紹介してみましょう。

李氏朝鮮は、中国で明帝国が建国された時を同じくして朝鮮半島に成立しました。

モンゴル帝国の元朝の時代、朝鮮半島の支配者は高麗であり、元朝の属国でした。

その元朝が衰退し明帝国が台頭する機会に乗じて、明支持の李成桂がクーデターを起こします。そうして成立したのが李氏朝鮮です。朝鮮という国号も明の建国者である朱元璋から与えられたのです。

そこから500年、李氏朝鮮が朝鮮半島を支配します。

強きに迎合する体制

朝鮮半島では、常に事大主義がとられてきました。事大主義とは『強い勢力に迎合して自己保身を図ること』です。

当時の『強い勢力』とは明帝国です。李氏朝鮮は、明帝国の媚びることに専念し、体制を維持していくのです。

李氏朝鮮第四代王である世宗の時代に、表音文字であるハングルが学者を集めて考案されました。

しかし、中華文明を絶対視する支配層は、ハングルを劣等文字として忌み嫌います。さらに、朝鮮民族が独自の文字を持つことは、明帝国から反感を買うことになるのではと恐れ、普及はしませんでした。結局、第十代の王によりハングルが禁止されることになります。

弱きをくじく体制

強いものには迎合する一方、弱いものは徹底的に虐げられることになります。弱いものとは民衆です。民衆には極めて過酷な支配が行われたのです。

朝鮮半島では厳格な身分制度が定められ、人口の1割に満たない両班(ヤンバン)という貴族階級がすべてを支配していました。

逆に、人口の4割は賎人という奴隷階級に属していたのです。

賎人は主人の所有物であり、売買や相続の対象でした。つまり、物とみなされ、人間扱いさなかったのです。そのため、所有者から何をされても異をとなることはできなかったのでした。

さらに、賎人のなかで美しい娘は強制連行され、明帝国への貢ぎ物として送られたのです。

明帝国では、儒教が皇帝専制支配を支える理念として重視されました。明帝国に従い李氏朝鮮でも儒教が重用されます。儒教では労働を蔑む発想があり、工業はもっぱら賎人の仕事となります。奴隷階級が自主的に技術を改善をするはずもなく、産業は退化していくことなります。

衰退する産業

元朝の支配下では、車輪や樽を生産する技術が受け継がれていました。しかし、車輪のような円形の構造物をつくる技術や、木材を曲げて樽をつくる技術は失わわれていきます。さらに、染料の技術も忘れ去れます。下記に1890年のソウル南大門の写真を添付します。これが李氏朝鮮が支配下の光景です。染料の技術が無くなり人々は白装束しか着ることができなくなっています。

農機も鉄を使用しない鍬が使用され、極めて生産力が低く、飢餓が蔓延します。さらに、農業と工業は分離せず、家内で糸や布、家具を製造する自給自足の産業構造だったのです。そのために、商業も発達せず、通貨も普及しないことから、取引はもっぱら物々交換が中心となっていました。その産業構造が19世紀末まで続くのです。

福沢諭吉

朝鮮半島を狙う軍事大国ロシア

そのような朝鮮半島にも西洋列強が手を伸ばし始めます。満州に勢力を広げたロシアは、朝鮮半島にも触手を伸ばし始めたのです。

明治維新による近代化を歩み始めたばかりの日本にとって、朝鮮半島がロシアの手に落ちれば、強大な軍事大国の脅威に晒されることになります。

福沢諭吉は、日本の国防のためには、朝鮮半島の近代化が不可欠であると考えます。

金玉均を支援する福沢諭吉

一方、朝鮮半島でも、明治維新に刺激され近代化を指向する若い人材が現れてきます。金玉均、朴泳孝といった人物です。

福沢諭吉は、金玉均、朴泳孝らと親交を持ち、開校した慶応義塾に朝鮮半島から多くの留学生を受け入れてきました。 

また、私財を投じてソウルに新聞『漢城旬報』を発行し、朝鮮半島の近代化を支援していくのです。

さらに、教育制度の普及こそ朝鮮半島の近代化のために最も重要と考えます。そのために、李氏朝鮮の時代には顧みられなかったハングルの価値を再評価するのです。ハングルは24文字しかありません。少ない文字で表現できるハングル文字は教育の効率化に極めて有用と考えたのです。

慶応義塾で学んだ金玉均は、朝鮮に戻り近代化に着手します。そうして、開化派を束ね次第に台頭していくのです。しかし、清朝の軍閥の介入を招くことになり、近代化は失敗に終わります。そうして、刺客に狙われ、日本への亡命を余儀なくされるのです。

福沢諭吉は、『よくぞ生のびてくれた』と亡命した彼らとの再開を涙を出して喜び自宅に匿っていきます。慶応義塾の学生も『福沢先生を守るんだ』と警備にもあたっていきます。

明治時代の慶応義塾の気概には感慨の念を禁じ得ません。はたして、現在の慶応義塾にそのような精神は残っているのでしょうか。

金玉均暗殺

10年の歳月が経過し、清朝の軍閥から金玉均に上海での会談を呼びかけが来ます。西洋列強との脅威に対抗するために清朝が親日政策に転換するというのです。金玉均は、少しでも朝鮮半島近代化の可能性があるならと、会談のために上海に赴くことを決断しました。福沢諭吉は、罠ではないかと直感し、翻意を促します。しかし、金玉均の決心は変わりませんでした。

結局、会談のために上海に赴いた金玉均は、朝鮮から送られた刺客により暗殺されるのです。

遺体は朝鮮に運ばれ、逆賊として首と両手足を切られ、さらし者にされました。そうして、鳥や犬が食らうままにされたのです。

福沢諭吉は、金玉均の死を嘆き悲しみます。さらに朝鮮近代化のために尽力した人物への残酷な刑罰に憤りを感じていくのです。

『脱亜論』

福沢諭吉は悲しみの中で、『脱亜論』を起草します。

一部を現代語訳し引用してみましょう。

日本の不幸は中国と朝鮮だ。

この二国の人々も日本人と同じく漢字文化圏に属し、同じ古典を共有しているが、もともと人種的に異なるのか、教育に差があるのか、日本との精神的隔たりはあまりにも大きい。

情報がこれほど早く行き来する時代にあって、近代文明や国際法について知りながら、過去に拘り続ける中国・朝鮮の精神は千年前と違わない。

この近代文明のパワーゲームの時代に、教育といえば儒教を言い、しかもそれは表面だけの知識であって、現実面では科学的真理を軽んじる態度ばかりか、道徳的な退廃をももたらしており、たとえば国際的な紛争の場面でも「悪いのはお前の方だ」と開き直って恥じることもない。

もはや、この二国が国際的な常識を身につけることを期待してはならない。「東アジア共同体」の一員としてその繁栄に与ってくれるなどという幻想は捨てるべきである。

日本は、大陸や半島との関係を絶ち、先進国と共に進まなければならない。ただ隣国だからという理由だけで特別な感情を持って接してはならない。この二国に対しても、国際的な常識に従い、国際法に則って接すればよい。

悪友の悪事を見逃す者は、共に悪名を逃れ得ない。私は気持ちにおいては「東アジア」の悪友と絶交するものである。

(『脱亜論』明治18年(1885年)3月16日 )

福沢諭吉の『脱亜論』は130年以上前に記されたものです。しかし、徴用工やレーザー照射問題により日韓関係が悪化している現在においても古さを感じません。

次回は、別の人物を紹介していきます。そうして、読者の皆様とともに韓国への理解を深めていきたいと思います。

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