今回、お問い合わせ経由で、sinsinさんという方から質問をいただきました。まず、質問内容を添付します。
はじめまして。
銘柄分析もとても参考になり、いつもブログ楽しく読ませていただいております。
自分も鎌倉見物様のように銘柄分析できるようになりたいと思っているのですが、どのようにデータを集めて、まとめられているんでしょうか。
また、鎌倉見物様はインデックス投資もされてるんでしょうか。
教えていただければ幸いです。
下記にその質問の回答を記載します。
目次
インデックス投資について
インデックス投資が株式投資のコア
まず、2つめの質問であるインデックス投資から回答します。
当然、私自身もインデックスにも投資をしています。そもそも、投資でのコアはインデックス投資と考えています。実際にシーゲル派が絶賛している『株式投資の未来』いわゆる赤本でも、
誤解のないように断っておくが、インデックス運用を株式投資のコアにすべきとの考えにかわりわない。
とシーゲル博士は記載されています。
生活必需品セクターや、ヘルスケアセクター、高配当セクターへの投資は、リターン補充戦略とされています。あくまでも補充であり、コアはインデックス投資なのです。。
その上で、最低でも半分はインデックスにすべきと記載されています。そして、残り半分について、リターンの補充として、高配当や、セクター戦略が推奨されています。
もちろん、インデックスを半分に抑える必要はありません。すべてインデックスとしても問題ないと思われます。しかし、少なくとも半分はインデックスへの投資とすべきなのです。インデックスこそコアなのです。
日本株のバブル崩壊時からのインデックスの積立投資でも利益
現在のような景気後退期は、インデックスの積み立て投資に徹した方がいいと思われます。
そうすると、損失を回避するために、もう少し株価が下がれば買い始めようと思われるかもしれません。しかし、それではいつまでも買い始めることはできません。
今年の初めに、ドルコスト平均法の記事を書きました。そこで日本がバブル絶頂期の1990年1月から日経平均インデックスの積立投資を開始した場合のシュミレーションをしました。1989年12月29年に日経平均は最高値38915円から、バブル崩壊で株価は1/5にまで下落します。
そんな時期から積立を始めているなら、大きな損失を抱えているのではと思われるかもしれません。しかし、実際は大幅な利益なのです。
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89年バブル崩壊直後からの積立で大幅利益『ドルコスト平均法』
今年に2018年に入ってダウ平均や日経平均が大幅に下落しています。 今年は積立NISAが始まった年です。この機会に積立NISAやiDeCo(イデコ)を始めた方もいらっしゃるかもしれません ...
30年前のバブル最高値を更新していない日本株でも大幅な利益が出ているのです。私の推奨する『VTI』の積立で利益が出ることは十分に予想できます。ただ、現在、S&P500のインデックスの投資をしているなら、あえて『VTI』に変更する必要はありません。そのままS&P500のインデックスの積立投資を続行した方がいいでしょう。
銘柄分析について
自分の理解できる企業
次に、最初の質問の銘柄分析にうつります。
まず、自分が分析できる企業の記事しか書いていません。バフェットも自分は判断できる企業にしか投資をしていません。自分自身が理解できる企業の記事しか書いていないので、分析できているだけです。
その上で、情報源の第一は、企業のホームページにあるIR情報です。
バフェットも、ほとんど企業からのIR情報からの判断しているとのことです。
私の場合は、バフェットほど自力で判断する能力はないので、アナリストの記事も参考にしています。具体的には、米国でのヤフーファイナンスから、参考になる記事を選んで記事を書いています。
ヤフージャパンのファイナンスのページをあけて、下に進めると海外のヤフーファイナンスの欄があります。その海外のヤフーファイナンスのなかでアメリカのことろをクリックすると、アメリカのヤフーファイナンスのページに来ます。
そこで、企業のティッカーで検索すると、その企業のチャートやニュース、アナリストの記事が出てきます。そこから、いくつか記事を読んで参考にしています。
自分自身が得意とする視点での分析
記事を参考にするには、自分自身の視点を定めることが望ましいと思われます。
米国株投資のブログを書いておられる方は、プロ経理マンや公認会計士や方もおられます。その場合は、必然的に、監査法人からの視点から企業を判断していることになります。その場合には、金利を支払いができるかどうや経費率がどうかとキャッシュの流れの判断が中心となります。
私の場合は、自分自身、法人を運営していることから、経営者の視点で判断しています。実際に、法人の運営で、細かいキャッシュの流れは、税理士に任しています。その上で、これだけキャッシュフローがあれば、ここまでの投資は問題ないだろうというような判断をしています。
もちろん、経営している法人は小規模なのでグローバル企業ほどの大胆な投資は必要ありません。ただし、小規模なりにその地域でどれぐらいの競争力があるかが重要となってきます。そのために、投資をしているグローバル企業でも その企業がどの程度の支配的地位にあり、価格決定力があるかや、買収する場合にはどれだけシナジー効果が生じるか等を経営陣の立場から考えることになります。
百科事典的ではなく、自分自身の視点を定めて企業分析をした方が、理解も深くなると思われます。さらに読み手にとっても流れがあり、理解しやすいのではと考えます。
バフェットを真似しない方がいい
ただし、個別投資をする場合には、バフェットから学んでも、バフェットを真似すべきではありません。バフェットは集中投資を行い、投資時期も集中豪雨的な手法を使います。それはバフェットのような天才だからできることです。
日本のプロ野球で唯一人3回の三冠王に輝く落合博満氏。特に1985年の成績は、打率3割6分7厘、本塁打52本 打点146点と神がかり的な成績でした。その落合氏は、『オレ(落合氏)、王さん、イチローの真似は絶対するな』と言っています。天才の手法は天才にしか再現できないのでしょう。
私たちのような凡人は、とにかく銘柄対象を分散し、さらに投資時期も分散することが大切です。投資時期を分散している間に高騰して、追加投資の機会を逃しても気にする必要はありません。リスクコントロールが最重要と思われます。
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