投資雑談

『お金のかかる女性』との結婚による不幸な結末

投稿日:2018/3/10 更新日:

「幸福な家庭はどれも似たものだが、不幸な家庭はいずれもそれぞれに不幸なものである」これは文豪トルストイ『アンナ・カレーニア』の有名な冒頭です。

「結婚相手によってもたらされる投資家の幸福はどれも似たものだが、結婚相手によってもたらされる投資家の不幸は、それぞれに不幸なものである」投資家としては、こう言い換えてもいいかもしれません。

『お金のかかる女性』

確かに、トルストイの言うように不幸の性質は人それぞれかもしれません。しかし、不幸をもたらす結婚相手については、驚くほどいつも同じようなタイプなのです。そのようなタイプとは、男性にとっては『お金のかかる女性』、女性にとっては『危険な香りのする男性』に他なりません。

今回は『お金のかかる女性』について述べてみましょう。

まずはネット上で有名な投稿を引用します。

自称『美女』さんの投稿

正直に書こうと思います。
私、年収40万ドル(4000万円)以上の男性と結婚したいと思っているんです。今、私は25歳で、かなりの美女で、スタイルもいいと思います。 ニューヨークでは年収40万ドル(4000万円)という男性でも中流と言われるので私の希望は控えかなと思います。

実際に年収20万ドル(2000万円)の人とは付き合ったことがあるんです。でも、20万ドル(2000万円)が限界なのかな、という気がしています。私が憧れているNYガーデンってところで暮らすことを考えると、20万ドル(2000万円)の収入じゃ少ないんです。

だから、少し聞きにくいんですけど、いくつか質問です。

1、どこに行けば独身のお金持ちの男性に出会えますか? バーやレストラン、ジムのリストがあればほしいです。

2、どれぐらいの年齢の人を狙ったらいいですか?

3、どうしてお金持ちの奥さんってあんなに平凡な女性が多いのですか? かなり普通のつまらない女性が、ものすごく裕福な男性と結婚するのをこれまでに何度も見てきました。

4、結婚するか、付き合うだけで終わるかの決め手は何ですか? わたしは結婚相手だけを探しています。

『美女』より

 

モルガンCEOから『美女』様への投稿

親愛なる『美女』様

大変興味深く読ませていただきました。実際、あなたのように考える人は少なくないと思います。 私は年収100万ドル(1億円)以上です。あなたの希望に添っていますから、プロの投資家としてお答えさせていただきます。

あなたがやろうとしていることは「美しさ」と「お金」の交換です。しかし、ここには1つだけ重大な問題があります。私の年収である「お金」は「増え続け」ています。しかしあなたの「美しさ」は、そのうち「なくなってしまう」ということです。

私は「魅力的な資産」ですが、あなたは「値下がりする資産」です。しかも急激に下がっていくことは間違いないでしょう。 もし「美しさ」があなたの唯一の資産ならば、あなたの10年後の価値は、かなり心配すべきものと思われます。

ウォール街では、どんな取引にも「短期保有」と言うものがあります。 売買するものの価値が落ちるとわかれば、私たちはすぐにそれを売ってしまいます。 「長期保有」することはないのです。しかし、結婚とはあなたを「長期保有」することなのです。

あなたのように急激に価値が値下がりする資産は「短期保有」つまり、すぐに売ってしまうか、レンタルするのが賢い選択です。そのため、年収40万ドル(4000万円)を稼ぐ人が、あなたと短期的にお付き合いしても、結婚することはないでしょう。

さて、アドバイスするとしたら、金持ちと結婚する方法を探すことは忘れて、自分自身で年収40万ドル(4000万円)稼ぐことを目指されてはいかがでしょうか。年収40万ドル(4000万円)のおバカさんを探すよりずっと賢明と思いますよ。

この答えが少しでもあなたの役に立てば幸いです。

そうそう、もしあなたが「レンタル」に興味があるなら、私にご連絡くださいね。

モルガンCEOより

このエピソードは2000年代にアメリカのコミュニティサイトの記載され、全世界の拡散しました。回答者がほんとうにモルガンCEOかどうかは明らかではありません。投稿者がより説得力をもたせるために高名な投資銀行であるモルガンのCEOを名乗ったのかもしれません。

しかし、モルガンCEOであるかどうかよりも、このユーモアと知性に溢れるとともに本質を捉えた回答は見事と言うほかありません。

モルガンCEOのお洒落な返答から、現実的な話に戻ってみましょう。『お金のかかる女性』と結婚することで、投資家にどのような不幸な結果がもたらされるのか具体的に検討したいと思います。

億万長者の生活

投資家にとって人気のある書籍である『となりの億万長者』(トマス・スタンリー著 早川書房)。その中で、100万ドル(日本円で1億円)以上の資産のある世帯の調査結果が記載されています。

億万長者が住んでいるところ

1億円以上の資産家の生活と聞いて、どういうイメージを描くでしょうか。ベンツに乗って高級住宅街に住んで、高級ブランドに身をつつんで。このようなイメージを抱く方が多いかもしれません。

しかし、ほとんどの大金持ちの車はごく普通の大衆車だったのです。住むのは高級住宅街ではなく、ごく普通の住宅街。着ているものは、近くのスーパーで買った安いもので、高級ブランドには全く縁がありません。億万長者は、目立たないように私たちのすぐとなりに住んでいるでのです。だからこそ『となりの億万長者』なのです。

億万長者の妻

さらに、1億円以上の資産のある家計を調べたところ、95%が既婚者でした。その既婚者の中でほぼ全員が該当するのことは、妻が倹約家だったと言うことです。逆に言えば妻が浪費家であれば、資産を増やす事は極めて困難なのです。つまり、『お金のかかる女性』と結婚した場合は、投資家としての将来について失敗が約束されたといっても過言ではないのです。

老後破産にむかう浪費家庭

日本でもファイナンシャルプランナーが、年収1000万円世帯の調査をしたことがあります。驚きべきことに、年収1000万円のかなりの世帯が将来の老後破産の候補になっていたのです。

年収1000万円で贅沢三昧の家庭の末路

年収1000万円。多くの家庭にとって憧れの年収かもしれません。しかし、税金や社会保障費を引かれると額面1000万円の手取りは700万円少しです。

年収400万円で手取りは320万円ほどです。

1人暮らしで年収400万円で手取り320万円の生活に慣れてしまっている女性が、夫と専業主婦、子供2人で、手取り700万円少しで贅沢な生活ができるでしょうか。できるはず無いことが明らかです。むしろ、独身時代よりも質素な生活が必要となります。

しかし、セレブ生活に憧れる女性は1000万円を超えたということで、贅沢ができると勘違いし、収入に見合わない支出をしてしまうのです。

そして、タワーマンションを30年ローンで契約する。外車やブランド物を購入する。子供を高い幼稚園に入れて、その後の小学校から大学まで私立に通学させる。毎週ミシュラン五つ星のディナーに行く。バカンスにはハワイの高級ホテルに宿泊。このような見栄を張ってリッチさを演出することでお金はあっという間になくなってしまうのです。

確かにそのような生活ができることから、収入は多いかもしれません。しかしそれ以上に支出が多いのです。当然、投資に回して増やすような余剰資金ができるはずもありません。

ファイナンシャルプランナーによれば、そのようなお金持ちと思われるような生活をしている家庭の大半の家計が火の車で、貯蓄がほとんど無かったのです。さらに、ほとんどが60歳までに破綻し老後破産に陥ってしまうような試算だったのです。

いくらあれば贅沢できるの

外車にのって、30年ローンでタワーマンションを買う。子供を小学校から私立に通学させる。バカンスは高級ホテル。このような生活をするのにどれぐらいの年収があれば大丈夫でしょうか?

試算によれば、年収2500万円必要となるとのことです。

しかし、たとえ2500万円の年収があったとしても、それで足りることにはならないでしょう。見栄張りは更にエスカレートします。外車は、ベンツではなく、ポルシェやフェラーリに変わります。タワマンでは飽き足らず億ションに住むようになります。また、ハワイの旅行先では、スィートルームに泊まり、それをFacebookに載せてリア充を演出します。そして、ママ友ヒエラルキーというカーストの中で、少しでも優位に立とうとするのです。そのようなとどまることのない見栄張り競争に陥って、資産を形成する機会を失ってしまうのです。

そもそも、本当の貯蓄力のある場合は、たとえ収入が増えたとしても、昔と変わらないような出来る限り慎ましい生活をしていくものです。

投資家に必要な3つのこと

投資家に必要な『か・け・ふ』

投資によって資産を増やすには3つのプロセスが必要になります。

それを『か・け・ふ』と言う人もいます。『か』は稼ぐこと、『け』は削ること、そして『ふ』は増やすことです。

稼ぐことで収入を得て、削ることで支出を減らして、その余剰資金を投資に回して増やしていくのです。

支出を『削ること』の大切さ

収入を増やすことが大切である事は言うまでもありません。しかし稼いだところで支出が多ければ資産を形成することはできません。資産を形成することに成功した投資家は、ほぼ全員が浪費をしないで、節約し、余剰資金をつくっていました。その余剰資金を投資にまわし、長期間を得て、資産を形成していたのです。

以前私たちがお手本とする個人投資家として、アンネ・シャイバーロナルド・リードポール・ナーマンの3人を紹介しました。3人とも非常に質素な生活をしてその余剰資金の投資に回していました。

『削ること』こそが、投資に関して最も大切な要素といっても過言ではありません。削ることをおろそかにして資産形成は不可能です。事実『となりの億万長者』で奥さんが浪費家だったケースが1件もなかったのです。

『お金のかかる女性』の罠に陥らないために

女優のように巻き髪をセットし高価な衣装で着飾った『お金のかかる女性』。しかし、女優の巻き髪や高級ブランドは自らの職務を全うするための必要経費に他なりません。

逆に、一般女性が女優のような髪のセットや衣装を着るのは、餌食になる金持ち男性を探すための罠なのです。それは自らは仕事しないで贅沢な生活を送るために他なりません。しかし、その罠に陥ってしまう男性が後を断たないのです。一見魅力的な『お金のかかる女性』。投資家はその背後には大きな罠が待ち構えていることを、深く理解することが必要です。

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