投資理論・哲学

89年バブル崩壊直後からの積立で大幅利益『ドルコスト平均法』

投稿日:2018/2/11 更新日:

 

今年に2018年に入ってダウ平均や日経平均が大幅に下落しています。

今年は積立NISAが始まった年です。この機会に積立NISAやiDeCo(イデコ)を始めた方もいらっしゃるかもしれません。始めたとたんに暴落。本当にそのまま続けていいのかな。そのような不安に駆られている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、全く不安を感じる必要はありません。

ドルコスト平均法とは

定額を定期的に積立する投資方法を『ドルコスト平均法』といいます。ドルといっても通貨の種類に関係ありません。ただ、通貨単位に関係なく同じ額を定期的に積立で買っていく単純な方法です。しかし、その積立投資こそが長期投資での最も有用な投資方法の1つなのです。さらに、その単純な方法が予想もしない効果を生み出すのです。

まず実際に投資のシュミレーションを行なって、『ドルコスト平均法』の効果を確認してみましょう。

89年バブル崩壊直後から日経平均の積立投資を続けた場合

日本の1990年1月から日経平均を毎月積立投資をした場合を検討してみます。

まず、1988年1月から30年間の日経平均の推移を見てみましょう。
日経平均は1989年12月29日に3万8915円の最高値をつけた後急激に下落していきます。いわゆるバブル崩壊です。

では、1990年1月のから1万円ずつ積立投資をしたとします。積立開始時期を赤の矢印で示しています。1989年12月29日最高値、つまり年末の株高から焦って年明けに積立投資を始めたような状態です。

さて、利益は出いるのでしょうか。考えるだけで気が滅入りそうですね。日経平均のチャートを見る限り、とても利益なんて出ていないように思えるかもしれません。結果を下記の表に表しました。青が積立の投資額で、赤がその投資後の資産額です。

そうです、資産額が積立額よりも高くなっているのがおわかりいただけると思います。投資した金額は336万円、株式の資産額は539万4721円です。大幅な利益になっているのです。

今回配当は除外しています。更に配当も再投資をしているなら投資金額の倍にはなっていると思われます。

時間を分散するドルコスト平均法

もともと『ドルコスト平均法』は、高値づかみを避けるための方法でした。株価はどこが天井でどこが底かなんてわかりません。後で振り返ってはじめてわかるものです。だからこそ、一括で買ったものの天井だったということがおこりえるのです。そのようなリスクを避けるために、時間を分散して定額を定期的に積み立てるのです。

私たちは毎月定額の給与をもらっています。毎月同額を積み立てる方法は給与所得者にもっとも適した投資方法と考えられます。

ドルコスト平均法による思いがけない副産物

しかし「単純な積立で、どうしてバブル崩壊直後の日経平均からそこまでの利益が出るのか?」と狐につつまれたような気持ちの方もいるかもしれません。
その理由を説明してみましょう。それこそが『ドルコスト平均法』による当初考えもしなかった効果なのです。

株価が高いときには少ない株数しか購入できません。しかし、逆に株価が低いときには多くの株数を購入することができます。それにより平均購入価格を低く抑えることができるのです。

日経平均で説明しましょう。
最高値は1989年12月29日の3万8915円です。一方最安値はリーマンショック後の2008年10月28日の6994円です。まさに5分の1以下に下落しているのです。

同額で最高値と最安値に投資をしたとしましょう。6994円の時は、3万8915円のときの5倍以上の株数を購入することができます。その場合は、平均購入単価11857 円となるのです。

実際に積立を行った場合は日経平均が13000円を超えると利益になっています。しかし、配当再投資をしていたなら日経平均は10000円台になったときにすでに利益が出ていたと思われます。

アベノミクスで利益を得た投資家とは

2012年末より日経平均は短期間で3倍の上昇を遂げています。しかし、実際には、その上昇のうまく乗れた個人投資家はあまり多くありません。逆に、買えないままでいたり、早い段階で売ってしまったりした個人も目立ちました。

そのアベノミクスでもっとも利益を得た投資家は、過去の相場低迷時にも怖がらないで日経平均のインデックスをコツコツと定額で買い続けてきた投資家なのです。

どうして、多くの個人投資家はアベノミクスにうまく乗ることができなかったのでしょうか。それは、多くの個人投資家は『何がいつ上がるかを当てること』を考えているからです。

インデックス投資の古典『敗者のゲーム』の著者で世界的に有名なチャールズ・エリス氏。そのエリス氏は『当て続けるのは極めて困難』と指摘しています。そして、『個人に大切なのは低コストのインデックスファンドで時期を分散して投資し続けること』であり『相場には、突然上がる「稲妻が走る瞬間」がある。しかし、その「稲妻が走る瞬間」を予測することはできない。そのために「稲妻」の恩恵を受けるには市場に居続けること』とも話していました。

今回のアベノミクスで「稲妻」の恩恵を受けたのは、市場に居続けてコツコツと積み立て投資を行ってきた投資家だったのです。

積立投資推奨の投資信託

今回は日経平均をあげました。しかし、積立NISAで日経平均のインデックス投資を勧めているわけではありません。むしろ、日経平均は28年前のバブル期最高値更新できない状態です。そのような日経平均での積立投資ですら大幅な利益を出していることで『ドルコスト平均法』がいかに長期投資で有用かを伝えたかったのです。

現時点で積立NISAで推奨するファンドは、全米のインデックスや全世界のインデックスです。具体的には『楽天全米株式インデックスファンド』か『楽天全世界株式インデックスファンド』を推奨します。

私は、積立NISAで『楽天全米インデックスファンド』を選択しました。1月の積立分は含み損になっているようですが、全く気にしていません。当然、予定通り積み立てて20年間保有します。

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